ヒルドイドクリームとは

ヒルドイドクリームは保湿作用の高い乾燥肌向けの医療用クリームです。

ヘパリン(血液凝固抑止成分)類似成分が主成分で血行を良くする作用があります。

乾燥肌、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、角皮症など広く皮膚病を治療する際の保湿薬として処方されます。

また、血行を促進し、皮膚付近の毛細血管の血液凝固を防ぐ作用があり、うっ血を防止して傷の治りを早くすることも確認されているので、打ち身、捻挫、血栓性静脈炎、痔核の治療時にも処方されます。

ヒルドイドクリームは医療用医薬品で、以下の疾患に対し保険の適用が認められています。

  • 皮脂欠乏症、進行性指掌角皮(しんこうせいししょうかくひ)症:潤い不足からくる皮膚や手指の皮膚疾患
  • 凍瘡:寒い時にできる、あかぎれやひび割れなど
  • 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん):皮膚が分厚くなりもろくなってしまう皮膚疾患
  • 血行障害からくる疼痛と炎症性疾患
  • 血栓性静脈炎、痔核
  • 外傷後の腫脹、血腫、腱鞘炎(けんしょうえん)、筋肉痛、関節炎
  • 筋肉性斜頸(首の曲がり):乳幼児に起こりやすいと言われています。

ヒルドイドクリームは穏やかに作用する塗り薬なので副作用はほとんどありません(ただし全くないというわけではありませんので誤解のないようにしてください)。

そのため、皮膚疾患の治療の際には広く処方される薬です。

また、近年ではヒルドイド・クリームの持つ血流改善効果がアンチエイジングに良いとされ、美容クリーム代わりに利用されることもあります。

ただし、病院で処方されるヒルドイド・クリームはあくまで医療用医薬品ですので保険証を使った処方の際には上記のような病気の確定診断が必要です。

もし、上記のような疾患がない場合は自由診療の美容内科外科経由か、海外から個人輸入で取り寄せることになります。

(詳細については後述します)

究極のアンチエイジング・クリームとも言われるその理由とは?

ヒルドイドクリームは医療機関で処方される保湿剤としては定番中の定番です。

そして医薬品ならではの効果の高さと副作用もほとんどない安全性から、広く臨床現場では用いられています。

こうした安全性や効果の高さから、巷では「究極のアンチエイジングクリーム」とまで呼ばれるようになりました。

ある医療機関従事者の感想としては「高価な美容液や乳液よりも保湿効果は高いですよ」というコメントが紹介されると瞬く間に美容マニアの間で話題となったのです。

また皮膚科だけでなく、小児科でも処方されるほど安全性も高く、さらに値段も手頃です。

(ワセリンとの違い)

保湿剤の定番中の定番としてもう一つ有名なのが「ワセリン」です。

ワセリンは重油を精製してつくられる油脂成分で、ほとんど人体には害はなく、保湿効果も高いのでこちらも同様に皮膚科では処方されます。

(ワセリンは薬局等でも安価で手に入ります)

しかし、同じ保湿目的でもヒルドイドクリームとワセリンとでは作用が変わってくるので説明していきましょう。

一口に保湿といっても目的別にみると以下のような二つの種類に大別できます。

  • 有効成分を肌組織の内部に浸透させて保湿する
  • 皮膚から蒸発する水分を抑える

です。

ヒルドイドクリームは前者、ワセリンは後者の代表と言っても過言ではありません。

ワセリンは薄い油膜を皮膚や粘膜表面に作り肌内部の水分蒸発を防ぐのが目的なのに対し、ヒルドイドクリームは有効成分を肌内部に浸透させ血流をあげることで肌の代謝を活性化させるという働きが主な効能になります。

またどちらも副作用のほとんどない物質ですので、併用するとさらなる効果が期待できるので、保湿の際には試してみると良いと思います。

ただし、ワセリンは使用後のベタつきが不快という人もいます。

その点ヒルドイドクリームはベタつきも少なく、使用後もさっぱりとしたつけ心地なので、まずはヒルドイドクリームから使い始めるのが良いかもしれません。

(ヒルドイドの主成分、ヘパリン類似成分とは?)

ヘパリンとは血液中に存在する物質で、血液の凝固や血栓の生成を防ぐ作用がある物質です。

ただしスキンケアで使うヘパリン類似成分は凝固阻害因子とは少し違う目的で使用されます。

スキンケアで用いるヘパリン類似成分には次のような作用があると考えられています。

  • 保湿効果
  • 新陳代謝を促す効果
  • 炎症を抑制する効果

これらは全て肌トラブルを予防改善するために効果的な作用なのですが、ヘパリン類似成分にはこの作用が非常に高いということが判明しました。

ヘパリン類似成分の事を「ヒルドイド」と呼んでいて、そのまま薬品名になっています。

こうした優れたスキンケア効果がヒルドイド一本で補えるので、乾燥肌の根本的な解決策として医療現場でも用いられているのです。

副作用について

ヒルドイドクリームには重篤な副作用はないと言われていますが、医薬品である以上副作用はついて回ります。

ごく稀にですが、ヒルドイドに対し過敏症(かゆみ、発疹、発赤)を起こす人がいるので注意が必要です。

このような副作用が出てしまった場合には使用を直ちに中止して、皮膚科を受診する様にしてください。

ヒルドイドにはクリーム以外にも

  • 軟膏
  • ローション
  • スプレー

タイプがあります。

軟膏>クリーム>ローション>スプレーの順に油分の含有量が多いので、クリームでベタつきが気になる人はローションかスプレーを使用すると良いでしょう。

ただし、保湿効果やヘパリン類似成分の作用時間が長いのは油分の多い方が肌への定着力が高いので、効果と使用感を考えればクリームが一番汎用性が高いといえるでしょう。

したがって最初の一本はクリームタイプがお勧めです。

(禁忌について)

ヒルドイドの主成分であるヘパリン類似成分は皮膚から吸収されて、皮膚の毛細血管に入り込んだらヘパリンと同様の働きをします。

ヘパリンには溶血作用があるので、血友病や血小板減少症など出血性の血液疾患がある人は使用を控えましょう。

ヒルドイドクリームの入手方法

ヒルドイドクリームを日本で入手するには医療機関を受診して処方箋を出してもらった上で調剤薬局経由で購入する必要性があります。

これはヘパリン類似成分(ヒルドイド)が医療用医薬品成分だからです。

しかし、自由診療(保険証を使わない医療)を行っている美容内科外科ならば皮膚疾患の確定診断がなくても美容目的で処方箋を発行してくれるか、院内処方で入手することができます。

電話等で前もって問い合わせると概算等を教えてくれます。

ただし、自由診療の場合全額自己負担であり、かかる医療費は医療機関ごとで設定して良い決まりになっているので、非常にコスト高になりがちです。

そこでお勧めしたいのが「個人輸入代行」です。

国内で認可されているか否かによらず一定量以下なら個人輸入で医薬品を入手することは100%合法的な手段となります。

しかし、個人で手続きするのは非常に手間がかかってしまいますので、そんな時はネットで医薬品をあつかっている業者を利用すると簡単にネット通販を利用する要領でヒルドイドクリームを入手することができます。

こうした輸入医薬品を取りあつかっているのは「個人輸入代行業者」と呼ばれる業者です。

サイトでその業者の口コミを確認し、安全性への取り組みなどをきちんと確認した上で利用すれば問題なく海外製の正規品を入手することができます。

ただし、輸入品ですので為替の影響を受けやすく、毎回同じ値段で購入できるとは限らないという点と能書が全て英語のため、医薬品に関する副作用や用法用量の情報などは自分で収集しなければならないという点は理解した上で利用する様にしてください。

ヒルドイドに関しては副作用を懸念する必要性が低いので、普段何かしらのスキンケア用品を使っている人ならほぼ問題ないと思われます。